鬼白?
僕が生まれて、どれほどの月日が経っただろうか。
ただただ、生きている。永遠に死ぬことのない身体。
いや、もともと死んでいるのか。
朽ちることのない身体、といったほうがいいのだろうか。
「なあんで、死なないのかなあ・・・」
「馬鹿ですか」
ポツリ、と口に出すと、隣で兎を撫でている1本角の鬼神に馬鹿だと言われてしまった。
「貴方は神獣ですよ。・・・神獣は、死にません」
「・・・分かってるよ。そんなの・・・」
ふっ、と一瞬真面目な顔で僕をみてきたので少し驚いたが、すぐにまた、兎たちに向き直った。
「言ってみただけだよ」
そう言って、僕はにっこりと笑ってみせた。満面の笑顔で。
「・・・なんて顔してんですか」
「え?」
あれ? あ・・・れ?
笑ったはずなのに。
鬼神は懐から鏡を取り出して、僕に「みろ」と言うように前に突き出した。
そこには、情けない僕の姿。
今にも泣き出しそうな、壊れてしまいそうな姿。
「はは・・・」
「どうかしたんですか?」
まるで気遣うように、鬼神は優しく問いかけた。
「・・・言ってもいいの?」
「どうぞ」
ひとつ深呼吸をして、僕はゆっくり話し始めた。
「寂しいなあ・・・ってね」
「はあ?」
「今まで、たくさんの『死』を見てきたけどさ・・・」
それは私も同じですよ。と言って、不思議そうな顔をする。
「・・・僕の友達や・・・大事な人も・・・どんどん死んでいって・・・」
「・・・」
「いくら仲良くなったとしても、僕は独りなんだなあ・・・って、思っちゃうんだ」
何度も味わってきた、その、張り裂けそうな気持。
もう慣れた。こんなこと、いつものことだ。そう思っても、やっぱり悲しくなる。
「貴方は独りじゃありませんよ」
「なんで・・・?」
自分の声がかすれているのが分かる。気のせいか、目頭もあつい。
「・・・私がいます」
少し恥ずかしそうに下を向いて鬼神は言った。
「死なない身体なのは、私も同じですよ」
もう死んでますし。と付け加えて、ガタンと席を立った。
「それでは。薬も頂きましたし、帰ります」
鬼神は乱暴にドアを開け、振り向きもせず帰っていった。
『ありがとう』
そう言葉に出してみたが、あいつには届くはずもなかった。
「お前だけは、僕の隣に居てね・・・鬼灯」
うーーーわーーー!!
なんやこれww
ちょっとヤンデレな白澤さん書きたかったのに・・・。
書いてるうちにどんどん違う方向に・・・。
え~・・・、このブログでは初小説ですねw
下手ですみません!!
これからもどんどん書いていこうと思っておりますので((
ここまで読んでくれた人いんのかな・・・。